ソチオリンピック雑感

　期待と結果が比例するものとは限らない。期待が高すぎると金メダル以外の結果はがっかりということになりかねない。
　今回、それほど期待していなかった競技から日本にメダルが来たなと思っていた。よくよく聞いてみると意外なメダルといっても自分の知識がなかっただけで、スキーやスノボのメダルを取った人はそれぞれにその世界の一流選手だった。
　期待が高い選手がそれほどの結果を残さなかったら？　そもそも私はオリンピックでは、「期待しないで期待する」という態度を取っている。高い前評判は聞き流す。やるのは選手なので日本にいる赤の他人がどう思おうと選手の出来を制御できるものではない。結果が良ければ喜ぶ。悪ければ結果だけ受け止める。
　私はサッカーファンだがサポーター体質ではない。それがオリンピックでも発揮されている。

　私は山梨県在住で、今回の大雪で酷い目にあった。どんな目かと言えば報道の通り。知らぬ人には山梨日日新聞の写真特集でも見ていただこうか。流通全て滞り山梨県全体が兵糧攻めにあった。ただ、私は幹線沿いに住んでいるので、孤立集落に住んでいるかたよりは恵まれている。ともかく一日も早く通常の暮らしに戻れるよう望んでいる。
　一メートル以上もの積雪を予報できなかったことが一点、ふだん雪の降らない山梨に大雪が降って対応できなかったのがもう一点。この二点に問題は集約される。気象の記録を取って以来初めての大雪というけれども、一度起きたことは二度起きる可能性がある。予報の精度は高めてほしいし、次に起きた時のために対策を立てておいてほしい。まあ、雪が降ると聞いたら家から動かないのがまず第一だ。甲州で大雪が降るから行くと車中や電車で三泊する羽目になりますよと前もってわかっていたら誰も行かなかっただろう。

　近所の人と雪かきなどしていると、ニュースはソチオリンピックばかり流してこの雪の報道をしてくれないという不満の声があった。それはそうだが、私は雪でどこにも出られぬ状況下で暇つぶしにソチの映像ばかり見てしまってもいた。気晴らしになったので、オリンピックに助けられた面もある。
　ソチオリンピックは自分にとってこの大雪とともに記憶されるだろう。他の土地の人は知らないが、これだけは間違いない。