サウジアラビア3-0UAE あのちんたらが罠だったのか

 3-0と言えばサウジアラビアの圧勝と思うだろうが、73分のサウジ先制まではお世辞にもサウジ優勢とは言えなかった。
 サウジアラビアはちんたらしたサッカーをしていた。ボールをゆっくり回し、個人のドリブル突破頼みの攻撃。守備もまるっきり盤石ではなく、オマルを中心としたUAEの攻撃に、しばしばディフェンスの裏を取られてあわや失点か、という場面を何度も繰り返していた。
 しかし、低いラインのサウジディフェンスはあわやの場面をなんとか防いでいた。一方サウジは、敵陣深く攻め込むとどやどやと前へ人数を送り込んだ。UAEペナルティエリア内に4人入り込んで、誰かが点を取らないかという場面も作っていた。ただ、トータルではUAE優位に見えた。あの先制点までは。

 後で思えばあのちんたらが罠だったのか。
 ホームのちんたらサッカーでサウジは体力を溜めていた。終盤、足の止まったUAE相手に鋭い攻撃を繰り出した。
 それにしても73分、アル・ムワラドの得点にはびっくりした。斜め後方からのロングフィードに裏へと抜け出し、ワンタッチシュートを決めて見せた。スーパーゴールだ。

 先制後、体力を温存していたサウジはUAEを圧倒した。その後は2点を加えて盤石の勝利。
 来月日本はこのサウジと戦う。序盤のちんたらと終盤のペースアップに十分警戒しなければならない。

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