日本2-1イラク とりあえず勝利を喜ぼう

 開始早々、コーナーキックからイラクのヘディングシュートがポスト直撃。
 このシュートをしたのがアブドゥルアミール。後半に得点したのもこのアブドゥルアミール。競っていた日本選手はいずれも高徳。前半はまだ高徳が体を当てていたからポストですんだ。後半の失点時は高徳がアブドゥルアミールにすがりつくような体勢で、強く競ってはいなかったから決められた。
 つまり、高徳のマークが下手という話なんだが、高徳がなぜアブドゥルアミールのマークをしていたのか。森重か吉田だったら? 人選を間違えていないか。ちなみにアブドゥルアミールはサウジアラビア戦でもゴールを決めている。警戒すべきフォワードだろうに。

 イラクは前半からチェックをかけてきた。つまり走っていた。走るサッカーはイラクの伝統にない。イラクのスワディ監督がこうしたサッカーを好んでいるのだろう。しかし、イラクの選手達はスタミナが無い。サウジアラビア戦でも試合終了間近になって走れなくなり逆転された。それが頭にあったから、アディッショナルタイムが終わるまでわからないぞ、と思いながら期待して見ていた。すると山口が……(以下略)。
 ああしたサッカーがイラクに合ってないのではと思う。イラクがやたら痛がって寝転んでいたのは、時間稼ぎだけではなく、疲労回復の意味もあっただろう。

 清武の飛び出しはリアルタイムでオフサイドと見ていたので原口がシュートをした後もフラッグが上がってんだろうと思って喜ぶのが遅れた。線審は清武の目の前にいた。韓国人の審判が日本人の肩を持つとは信じ難い。それなら清武の動きが速いので幻惑されたのか。それだと韓国の線審のレベルが低いという話になる。
 イラクの監督は判定に文句を言っていたが、この1点目には言及していなかったようだ。スワディ監督の位置からはわからなかったらしい。
 アディッショナルタイムが6分もあったのはイラクの選手が寝ていたからで文句を言われる筋合いではない。ただ、アディッショナルタイム中にイラクGKが寝ていたりした時間が100秒くらいあったのに審判が64秒しか加えなかったのには笑えた。
 韓国は日本以上に中東国に苦手意識があって、ということは日本以上に中東国の時間稼ぎを苦々しく思っていたに違いなく、それでアディッショナルタイムはしっかり取ってやろうと意識していたのかもしれない。
 最後に吉田が得たファウルについては、リアルタイムではファウルで当然と思ったけれども、録画を見直すと吉田の倒れ方がうまかったような気がしないでもない。
 セットプレー時にイラク選手が選手を入れてくれと確かに訴えている。なぜ審判に無視されたか? さて、なぜだろう。これは私にもわからない。

 最後のパワープレーだが、別にパワープレーをやるなとは思わないけれども、それなら吉田を上げるのではなくて小林悠を入れるのでもなくハーフナーマイクを入れろよと。
 豊田でもいいし。
 小林悠を入れるのなら小林悠に点を取らせるサッカーをするべきだろう。今回も小林悠は放置プレーだった。いじめに遭ってるとしか思えない。憲剛も呼ぶか。そうすると柏木に代えて憲剛か。そうすると蛍の勝ち越しが無くなってしまう。
 ハリルホジッチ監督は采配が成功しても突っ込みどころが無くならない。不思議な人だ。

 本田批判が喧しいが、私は本田先発で良かったと考えている。バイタルエリアでボールを受けて失わない能力に関して彼以上の人材は今いない。もちろん試合勘のある本田のほうが試合勘の無い本田より良いに決まっているが、試合勘の無い本田がいたほうがいないよりもましではないか。
 試合勘の無い本田よりも優れた本田以外の選手がいればそれが一番いいけれども。いや、真面目に、いたら教えてほしい。例えば二列目が齊藤・清武・原口だったら勝てるのだろうか。
 ただ、試合勘の無い本田はシュートが決まらない。この試合で本田が最も点を取ることに執念を燃やしていたので余計に点を取れなかったことが目立ってしまった。まあ、UAE戦の得点よりもタイ戦の「スカ」のほうが話題になったくらいだから本田を貶すのが今のトレンドなのだろう。
 南アW杯予選の頃は俊輔を貶して本田を持ちあげるのがネットのトレンドだった。変な所で歴史は繰り返している。

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