川崎F2-5磐田(生観戦) 雨の中磐田カウンター炸裂

 大雨である。武蔵中原駅から等々力競技場に着くまでに靴の中までびしゃびしゃになった。柏-仙台戦日本-シンガポール戦ほど悲惨なことにはならなかったが、それは駅から歩く時間が両者よりも短かったからにすぎない。
 こんな強雨の中、サッカーを見に来る人はよっぽど熱心なサポーターとお思いだろうか。私はどちらのサポーターでもない。ダゾーンにすら登録していないライトなサッカーファンだ。こんな雨になると前もってわかっていたなら前売り券は買っていない。
 雷が鳴らなかったのは幸いだった。入場時、新聞をもらった。憲剛のことなど書いてあったらしい。
 私の席はバックスタンドS自由席アウェー側。屋根の下である。しかし、風で入り込んだ雨で椅子は濡れていた。すみません。新聞で拭きました。だからせっかく貰った新聞、全然読んでません。

 川崎F
GK: ソンリョン、DF: エウシーニョ・谷口・エドゥアルド・車屋、MF: エドゥアルドネット・大島・憲剛・阿部・登里、FW: 小林悠

 雨の中、スポンサー様が挨拶をしていた。偉いなあ。大雨だから帰っていい? みたいな人は、スポンサーは出来ないのだな。

 磐田
GK: カミンスキー、DF: 大井・櫻内・森下・高橋、MF: ムサエフ・俊輔・宮崎・アダイウトン・川辺、FW: 川又

 元川崎Fの森下のところで拍手。

 試合開始。

 ボールは川崎Fが持っていた。
 雨の試合というと、ボールを繋ぎにくくなり、ロングボールが増えて、フィジカル勝負になりがち、というイメージがある。しかしそうしたことは全くなかった。等々力の芝は雨中でもボールを止めることがなく、川崎Fは造作もなくパスサッカーをしていた。ただ、ボールは川崎Fが持っているのだが、ゴール前に運ぶのはそれほど容易でなかった。
 先制点は磐田。8分、右サイドで俊輔が川又にパスを出し、川又がヒールでボールを前方へ、え、そこを通すのか、と思った次の瞬間には川辺が裏を取っていた。
 川崎Fは即座に反撃。左コーナーキック、蹴るのは憲剛。エドゥアルドのヘディングシュートをカミンスキーがセーブし、そのボールをエドゥアルドネットが叩き込んだ。
 1-1のまま時間が過ぎたが24分、左から俊輔のコーナーキックが櫻内の頭にピタリ。1-2で前半終了。

 雨の中、YMCAダンス。西城秀樹は車に乗って登場。この頃、雨は弱まっていた。ちなみに入場者数23,858人。

 後半、1点ビハインドの川崎Fが攻めた。しかし攻めあぐねていたところ、55分、川辺のカウンター。蹴ったシュートはソンリョンの股を抜いていたらしい。これで1-3になった。
 川崎Fの選手たちの心がこれで折れたのだろうか。59分アダイウトン、61分川又、と磐田に得点。いずれもミスがらみのショートカウンター。1-5となって勝負は決まった。
 73分、ムサエフが2枚目の警告で退場。磐田は10人になった。
 75分、大島に代えて森本。さて、生で森本を見たのはいつ以来かそれとも初めてか、と考えていた82分、森本が半端なクリアボールに反応して得点。3点差。
 しかし大勢に影響なし。そのまま終了。

 磐田が思わぬ大勝。川崎Fのポゼッションサッカーはあっけなく磐田のカウンターに沈んだ。
 これが名波さんのサッカーかと思うと少々違和感がある。しかし俊輔を生かすのならポゼッションにこだわる必要はないのかもしれない。それから川辺。ハリルホジッチ監督の好きそうな選手だ。このペースでゴールを量産していたら代表に呼ばれるかもしれない。

 試合中に弱まっていた雨は、帰路でまた強雨に変わった。帰ったらカバンの中までびしょ濡れになっていた。

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