昔の冬季オリンピック

 冬季オリンピックでまず思うことは、山梨県の大雪から4年が経ったことだ。
 3日間、山梨県内の交通は雪のため途絶した。国道、高速道、鉄道、みな動かなかった。当時雪かきをしながら、「テレビはオリンピックばかり映していないでここの雪の話をしろ」などと話したものである。しかし、全国ニュースで山梨の雪の話は難しかっただろう。なにしろ交通が全く途絶していたので、東京のマスコミは山梨県に入れなかったのだ。
 コンビニでは主食から先に無くなった。今年、福井県で同じことが起きている。


 さて、表題。
 昔の、例えば札幌オリンピック(1972)の頃からどれだけ変わったか並べてみる。過去を知っている人には当たり前の話である。若い人には、へえー、と思うこともあるだろう。


 昔のジャンプは足を閉じていた(V字飛行1992頃~)。

 クロスカントリースキーではスケーティング、片足を斜め後ろに送りつつ体重を前足に乗せて前に進む滑走方法、は行われていなかった。現在で言うクラシカル走法のみが行われていた(フリー・クラシカル双方を走る複合は1992~)。

 ジャンプやアイスホッケーは男子しかやっていなかった(女子ジャンプ:2014~、女子アイスホッケー:1998~)。

 スーパー大回転はなかった(1988~)。
 ショートトラックはなかった(1988~)。
 スケルトンはなかった(1928~48、2002~)。
 カーリングはなかった(1998~)。
 モーグルはなかった(公開:1988、正式:1992~)。
 そもそもフリースタイルスキーが全部なかった(同上)。
 もちろんスノーボードはなかった(1998~)。

「昔のフィギュアスケートでは、ショート・フリーの前にコンパルソリーというのがあってな」
「どんなの」
「知らない。テレビでやっていなかったから、そもそも見たことがない」(1990年の世界選手権が最後)

 ()内のデータは特に書いていなければその種目のオリンピック競技が始まった年。データは主としてWikipediaによる。

 1980年代から1990年代にかけて、人気種目を積極的に取り入れていったことがわかる。ちなみに長野オリンピックが1998年。あれも結構エポックメイキングなオリンピックだった。

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