日本女子1-0オーストラリア女子 熱戦の競り合いに勝つ

 オーストラリアはFIFA9位、日本は10位。ランキング通り、オーストラリアは強敵だった。
 体は強いしボールを繋ぐ能力もある。ボールを奪う力はさらに強く、日本の選手がオーストラリア選手を背にしてボールを受けると、圧迫を受けた後に長い足が伸びてきてボールをしばしば奪われていた。
 日本は俊敏さと連携で対抗しようとしていた。30分、菅澤のループシュートは良いアイデアと思ったが、オーストラリアゴールキーパー、マイカの好セーブにあった。この段階ではどちらが勝つかわからなかった。
 前半は0-0で終了。

 後半開始時、オーストラリアは6人のメンバーを交代させた。
 後半開始直後、日本の左サイドはカーペンターに攻め込まれた。カーペンターはフリーでクロスを放ったが、むしろ直接ゴールを狙われたら危なかった。左サイドバックは宮川だが、中に絞っていた。左サイドハーフの長谷川は行ったきり。それならマークにつくべきは左ボランチの中島か。いずれにせよ修正が必要だ。
 53分、長谷川の上げたクロスがケネディの左腕に当たった。ハンドでPK。このPKを54分、岩渕が決めて日本先制。

 62分、岩渕・長谷川・塩越・菅澤に代えて遠藤・杉田・籾木・田中美。
 63分、遠藤のシュートが右に外れた。64分、また遠藤の左足シュート。マイカの伸ばした手に当たり、クロスバーに嫌われた。惜しい。
 田中美と遠藤のコンビは面白い。決定機も作っていたが決定することはなかった。オーストラリアの反撃も疲労からか、次第にフェードアウトしていった。1-0のまま試合終了。

 強敵との戦いは熱戦となり、競り合いに勝った格好だ。しかし、インタビューで岩渕の顔が優れなかったように、日本らしい俊敏さと連携が見せられた場面はあまりなかった。
 例えばトーナメントでオーストラリアと再度対戦したら勝てるのか? これが本番なら良かったのに、と思わされた一戦でもあった。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック