W杯 カタール1-3セネガル、オランダ1-1エクアドル、イングランド0-0アメリカ

カタール1-3セネガル 改善されたカタールだが

 初戦でエクアドル相手になすすべもなく敗れたカタールだが、2戦目では改善が見られた。
 立っているだけに見えた5バックは、人を掴まえる時と立ち位置を守る時を整備した。攻撃も左サイドのアフィフを走らせる形が機能していた。
 とは言ってもセネガルは得点を重ねた。エクアドルのようなパスワークで翻弄することはなかったが、強固な個の力で得点した。1点目はカタールディフェンスのミスを突いてディア。2点目はコーナーキックからニアサイドに入り込んだディエディウのヘディング。
 2点を取ってから、セネガルは守りに入った。セネガルのゴールキーパー・メンディの反応が鋭く、カタールはなかなかゴールが割れなかった。しかし78分、モハマドのクロス、カタールセンターバックの間に入り込んだムンタリのヘディングシュートが決まって1点差。
 しかし84分にセネガルはエンディアイェが右サイドから抉ってマイナスのクロスにディエンのシュート。個人能力だけではないコンビネーションが決まって3点目。
 攻撃も守備も改善されたカタールだが、勝利には届かず。開催国のグループリーグ敗退が決まった。


オランダ1-1エクアドル エクアドルの試合

 開始早々の6分オランダ、エクアドル中盤のミスを突いてガクポのシュートがゴール左隅に決まって早々に先制。
 しかしその後、ずっとエクアドル優位で推移した。エースのバレンシア33歳を中心としたエクアドルは攻め立てるがオランダの好守もあってなかなか得点に至らない。前半終了間際に決まったかに思えたがオフサイド。
 後半早々の49分、エストゥピニャンのシュートをノパートがセーブし、そのこぼれ球をバレンシアが詰めて同点。その後もエクアドルは攻めた。オランダのシュートは2本に止まり、エクアドル優勢の試合。しかしオランダ守備陣が踏ん張り1-1の引き分けで終了。
 どちらもグループリーグ突破は第3戦に持ち越し。エクアドルはエース、バレンシアが後半途中で負傷退場しており、そこが懸念材料だ。一方、低パフォーマンスに厳しい顔のオランダ監督、ファンハールはここから立ち直せるか。


イングランド0-0アメリカ アメリカの方が良かったスコアレス

 この両チームの対戦を歴史的に興味深いと書いた人がいた。それは恐らくサッカー史的にという意味なのだろうが、そう言えばボストン茶会事件とか歴史で習ったなあ、などと思い出したり。
 屈強な男たちが、走り、ぶつかり、奪い合う、そんなわかりやすい試合だった。ランク的にはイングランドが上だが、アメリカのほうに好機が多かった。しかしイングランドゴールキーパー、ピックフォードとディフェンス陣、時にクロスバーが良い仕事をした。サイドを抉られてもゴール前の選手を見失わない守備はお見事。
 後半も時間が進むとイングランドがボールを持つ時間が長くなった。しかしイングランドも決めきれない。時が流れてアディッショナルタイム4分。ケインのヘディングは枠外。
 歴史的な対戦はアメリカの健闘によるスコアレスドローに終わった。

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