W杯 オーストラリア1-0チュニジア、ポーランド2-0サウジアラビア、フランス1-1デンマーク

オーストラリア1-0チュニジア ミッチェル・デューク得点

 オーストラリアの監督は以前にベガルタ仙台の監督をしたアーノルド。ワールドカップの代表監督であるから、恐らくは、ベガルタ以外では名将なのだと推察される。
 オーストラリア代表のミッチェル・デュークはJ2ファジアーノ岡山の選手。23分に左サイドからグッドウィンのクロスを叩き込んで先制。岡山のサポーターはお喜びであろう。J2最高。
 後半に入り、チュニジアの攻撃、オーストラリアの守備という展開になった。次第に一方的になり、互いにボール扱いに正確性が薄れていって半オープンな形勢になっていったが、オーストラリアが何度も跳ね返し跳ね返して試合終了。
 デュークの得点を守り切ってオーストラリア勝利。勝ち点3でデンマークとの3戦目に臨むのは悪くない。一方のチュニジアは勝ち点1で次の試合はフランス戦。かなり厳しくなった。


ポーランド2-0サウジアラビア レヴァンドフスキ活躍

 前半、サウジアラビアが欧州、ポーランドが中東のチームのように見えた。
 システマティックにボールを運んで攻撃しているのがサウジアラビア。後ろに構えていて時折カウンターを繰り出してレヴァンドフスキのキープと決定力に頼っているのがポーランド。そしてサウジアラビアが好調に攻めているように感じられた。
 しかし先制はポーランド。39分、レヴァンドフスキがトラップし損ねたのだがボールを追いかけてゴール前に戻した所にジエリンスキが合わせてゴール。
 一方のサウジアラビアはペナルティエリア内でシェフリがアフターチャージを受けたとされて43分にPKを得た。しかし、このPKはポーランドゴールキーパー、シュチェスニーがナイスセーブ。その後アルブレイクに詰められたシュートも防いだ。シュチェスニーはPKキックの直前に右に飛ぶようなフェイントを見せていて、老獪なセーブだった。
 後半はサウジアラビアが懸命に攻めていたが、時折チャンスを得ていたポーランドの方が点が入りそうだった。しかしサウジアラビアのクロスバーとポストが良い仕事をしていた。だが82分、サウジアラビアディフェンスに痛恨のトラップミスが出てボールをさらったレヴァンドフスキがワールドカップ初ゴール。
 レヴァンドフスキの活躍でポーランドが突き放して初勝利。前試合でアルゼンチンを倒したサウジアラビアだが、ボールを持たされて却って苦労したのかもしれない。


フランス2-1デンマーク 欧州らしいサッカー

 ヨーロッパ同士のサッカーは意外なことがあまり起きない。
 ここにボールを出すのだろうな、という所にパスが行く。主にサイドでボールは運ばれる。そのサイドから抉ってチャンス。相手もやり方がわかっているので簡単にマークを外さない。そして勝ちそうなチームが勝つ可能性が高い。
 試合はフランスの方がやや有利に進行した。デンマークはしっかり守備をしながら時折高さを生かした反撃。下馬評通りの展開だった。先制はフランス。61分、左サイドから抉ってエムバペのゴール。ディフェンダーがすぐ近くにいるのに狭い所で決めたのはさすがだ。
 一方のデンマークは68分。コーナーキックをニアで落としたからクリステンセンのヘッド。わずかな隙を突いた得点。
 その後もフランスの方に好機が多く、しかしデンマークも反撃という展開。このまま終わるのかと思われたが、86分グリーズマンのクロスに、大外にいたエムバペが体で合わせてゴール。
 欧州らしいサッカーは、結局勝ちそうなフランスが勝って終わった。

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