W杯 日本1-1(PK1-3)クロアチア、ブラジル4-1韓国

日本1-1(PK1-3)クロアチア もう少し何とかするために

 これまでほとんど三苫と書いていたのだが、間違いだった。三笘が正しい。
苫:とま。むしろ。菅(すげ)・茅(かや)などを編んで作ったむしろ。
笘:①ふだ。 文字を書くふだ。 箋(セン) ②むち。 竹のむち。(goo辞書)
 今まで書いた文章を訂正するのは面倒なのでそのままにしておく。

 さて試合の感想。
 日本のW杯は、なにがしかの達成感をもって終わったり、逆に完膚なきまでに叩きのめされてこれでは全然駄目だ、という感想で終わることはなかった。何かしら「もう少し、どうにかなったんじゃないか」という思いを残して終わった。今回もそうだった。

 フランスW杯
クロアチア戦の内容は日本のほうが良かったのではないか。
戦い方によってはジャマイカ戦で勝てたのではないか。
 ドイツW杯
オーストラリア戦はなぜ逆転されたのか。
川口はなぜ届かないボールをパンチングしようとしたのか
 南アフリカW杯
なぜ駒野はPKを外したのか。
その前に延長でへとへとだったが、なんらかのターンオーバーは出来なかったのか。
 ブラジルW杯
コートジボワール戦、なぜオリエにフリーでクロスを打たれたのか。
なぜドログバにばかり気を取られてしまったのか。
 ロシアW杯
2点差で勝っていたのになぜ逆転されたのか。
14秒。
 カタールW杯
なぜロブレンにフリーでクロスを打たれたのか。
なぜあんな情けないPK戦になってしまったのか。

 失点場面では、ブラジルW杯の反省がない、あるいは直近のスペイン戦の反省もないと思った。後方から斜めにゴール前に入ってくるクロスは、よっぽどのピンポイントクロスでないと点にならない。だから油断して守備者は詰めるのが遅れることがある。しかし、ワールドカップのレベルだと、相手をフリーにすればそのピンポイントクロスが飛んでくる。
 PK戦についても、一人が外して負けたのならまだ不運と言ってもいい。しかし三人も外すのは絶対に不運ではない。PK戦の戦い方がわかっていなかったとしか思えない。
 南野を叩いている人が多いのではないかと思う。私は叩くのではなく尋ねたい。あの弱いキックを右に蹴ったのは、ゴールキーパーが左に飛ぶと確信していたからではないか? もしそうなら、そう確信させたものは何か? フェイントか? 目線か? そこはメンタルではなく技術だ。出来たら小島さんあたりを解説者にして今回のPK戦について三十分ぐらい語っていただきたい。PK戦の技術は日本サッカー界で共有したい。
 負けたということは何かが足りなかったといことだ。その足りなかった部分が埋められれば次は勝てるかもしれない。しかし埋められなければ、また同じ敗戦を繰り返すことになる。
 あともう少し、を何とかしよう。せっかく、目標にあと一歩で届かない、という経験を再び積んだのだから。


ブラジル4-1韓国 今のアジアの位置

 韓国もアジアの代表であるから、アジアの代表の戦いがどうだったかはアジアの位置を測る指針となる。
 韓国は韓国らしい戦いをした。今年6月の日本-ブラジル戦、あるいは今大会のスイス-ブラジル戦のように、守備を固めて自陣に引きこもることはなかった。
 それでは韓国が韓国らしく戦った結果はというと、前半4失点である。ブラジルはもう後半は流していた。1点を返したことはなにがしかの誇りを形成するのに役立ったかもしれない。しかし、正面から真っ当に戦うと大量に失点するという事実は変わらない。
 ここが現在の最強国のひとつであるブラジルと、アジアの立ち位置である。優勝を争う代表と、ベスト16で健闘とされる代表の差がここにある。その差をどうやって埋めるのか。
 出来たらベスト8でこのブラジルと戦い、その差を実感したかったところである。その意味でもクロアチア戦は残念でならない。

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