W杯 モロッコ１－０ポルトガル、フランス２－１イングランド

モロッコ１－０ポルトガル　エンネシリのジャンプが高い高い

　会場のアラブ人はモロッコの応援をしていた。同じイスラム教国であり、北アフリカのサッカーは中東のサッカーと似た所がある。
　ポルトガルのCロナウドはスイス戦同様にベンチスタート。前半、ポゼッションはポルトガル。しかしボールを持っていることが勝利を保証しないことはこれまでの試合で見た通り。攻撃の時間はポルトガルの方が長かったが、モロッコ守備陣はよく守っていた。
　モロッコの得点は42分。左サイドからアティヤットアラーのクロスにエンネシリのジャンピングヘディングシュート。このジャンプが高い高い。ゴールキーパーの伸ばす手よりも高くボールはゴールイン。
　後半に入って51分ポルトガル、Cロナウド登場。モロッコは守備者を増やして対応。ポルトガルは猛攻。68分のクロスはCロナウドに合わず。83分ジョアンフェリックスのシュートはブヌがセーブ。91分Cロナウドのシュートもブヌがセーブ。97分ペペのヘディングシュートは枠外。どうしても点は入らず試合終了。
　モロッコはアフリカ勢初めてのベスト4だが、会場はイスラム圏初のベスト4という気分であったろう。会場も大喜びなモロッコの快進撃だ。


フランス２－１イングランド　好カードはフランス競り勝つ

　優勝候補同士の対決だが、フランスはジルー・エムバペ・デンベレ・グリーズマンといった攻撃陣が強力なのでなんとなくフランスが勝つのではないかと思っていた。
　先制点はフランスだがこの4人からではなかった。17分チュメアニの強力なミドルシュートがゴール左に決まった。ここからイングランドはケインを中心とした反撃。しかし得点ならず前半はフランスの1-0で終了。
　後半に入って52分イングランド、サカがチュメアニに倒されてPK。これを54分、ケインがゴール左に決めて同点。
　それからは一進一退の攻防。押し込んでいる時間はイングランドのほうが長かった気がする。しかし2点目はフランス。78分、左サイドからグリーズマンのクロス、そこへ入って来たのはジルー。ヘディングシュートが決まった。
　追いつかなければならないイングランドは反撃。80分、マウントがエルナンデスに後ろから押されて倒れPK。84分これをケインが再び……、いや、決まらない。クロスバーの上に外れた。
　イングランドの攻撃は続く。しかしシュートが入らない。アディッショナルタイム8分。痛んだ選手がいてその8分が過ぎても終わらない。終了間際、ペナルティエリア手前の良い位置でイングランドはフリーキックを得た。蹴るのはラッシュフォード。ボールは無情にもクロスバーの上を越えていった。試合終了。
　好カードはフランスが競り勝った。準決勝はモロッコと戦う。