W杯GL スイス1-0カメルーン、イラン2-0ウェールズ

スイス1-0カメルーン スイス競り勝つ

 スイスは堅守が評判だったが、カメルーン戦ではブラジル戦のようにべた引きして守り切ろうとはしていなかった。むしろボールはスイスの方が持っていたように思え、組織的にカメルーンをサイドから崩そうという攻撃を何度か繰り返していた。一方のカメルーンはボールを持ってからの反攻が鋭く、個人技にも長けていて好対照だった。
 スイスの得点は後半開始直後の48分、シャキリのクロスにゴール前でエンボロ。狙い通りサイドから崩した得点だった。その後はカメルーンの反撃、と言いたいところだが、スイスの堅守、さらにゴールキーパー、ゾマーが立ちはだかった。次第にカメルーンの攻撃は尻すぼみになっていった。先に失点したところで気合が抜けたような感じだった。カメルーンGKオナナが叱咤するのだがそのまま試合終了。
 この途中から気合をなくしたように見えたカメルーン攻撃陣が次のセルビア戦で打ち合いを演じるのだから面白い。
 一方、この堅守のスイスは決勝トーナメントで一回戦でポルトガルに6-1と敗れた。スイスはCロナウドをどう抑えるか熱心に考えてゴンサロラモス対策が頭になかったのだろう。それでモロッコはスイス戦のラモスを見ていたから対策を打ってきた。今になってそんなことを考えるのである。


イラン2-0ウェールズ アディッショナルタイムにようやくイラン得点

 見落としたグループリーグの試合も順番に見ていてここから第2節。
 10人になったウェールズを相手にイランがアディッショナルタイムに得点して勝った、と報道された試合。その通りなのだが、実際に見たら印象が変わった。
 前半はお互いまず点を取られたくなくて、リスクを避けながら攻め合う互角の内容。16分、アズムンのパスにゴリザデーのシュートがゴールネットを揺らしたがオフサイド。前半は0-0で終了。
 後半に入るとイランが次第に押し込んで決定機もイランに多かった。52分、アズムン、ゴリザデーの連続シュートはポストに阻まれ、その後のアズムンシュートもゴールキーパー、ヘネシーセーブ。
 68分足を攣らせたアズムンに代わりアンサリファルド。イランの攻勢は続いた。86分、イランカウンターに飛び出したGKヘネシー、抜け出したタレミと激突。VARの結果、ヘネシー退場。ウェールズは10人に。
 ウェールズは耐えていたが98分イラン、チェシュミの豪快なミドルシュートがゴール右下隅に決まってようやくイラン得点。さらに101分、カウンターからレザイーアンの浮かせたシュートが決まって2点目。
 イランが攻めて攻めて圧迫し、それがウェールズGKの退場を導き、ようやくイラン得点、という流れの試合だった。

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