W杯GL アルゼンチン2-0メキシコ、スペイン1-1ドイツ

アルゼンチン2-0メキシコ 激しいゲームをメッシが制す

 序盤から激しいゲームになった。と、書くのもあっさりし過ぎである。ずいぶん痛いゲームだった。蹴ったり手を出したり、あちこちで両チームの選手たちが痛そうに転がった。
 主審のダニエレ オルサートはこの試合をよく制御していた。カードは控えめ(警告メキシコ4枚、アルゼンチン1枚)にし、時に笑顔を浮かべて試合を制御した。下手な審判だったら、アルゼンチン-オランダ戦のように悲惨な試合になったに違いない。
 この激しいゲームは激しいボールの奪い合いであって、双方の決定機はそれほど多くなかった。シュートはアルゼンチン6本、メキシコ4本である。34分、メッシの角度の無い所からのフリーキックはメキシコゴールキーパー、オチョアがパンチング。45分ベガのフリーキックはゴール左上隅に飛んだがアルゼンチンGKマルティネスがキャッチ。
 そして64分、右サイド、ディマリアからのパスを受けたメッシが一瞬フリーになった。次の瞬間、メッシの左足が一閃、ゴール右下隅にゴールイン。あっという間の出来事だった。
 さらに87分アルゼンチンのコーナーキック、ショートコーナーからメッシのパスを受けたフェルナンデスが左サイドからペナルティエリアに侵入してゴール右上隅にシュート。2点目が入ってゲームが決まった。
 メッシは1ゴール1アシスト。激しいゲームを制したのはメッシだった。


スペイン1-1ドイツ パスワーク対カウンター後プレス

 コスタリカに7-0大勝のスペインと日本によもやの敗戦を喫したドイツの対決。時間的には日本がコスタリカに敗れた後に行われた。
 前半はスペインのポゼッション対ドイツのカウンター。好機もスペインに多く、7分オルモのシュートはノイアーが必死にセーブしてクロスバー。ところが40分ドイツ、右からのフリーキックにリュディガーのヘディングがゴールネットを揺らし、先制点はドイツに入ったかのように見えた。だがVARの結果オフサイド。前半は0-0。
 後半に入るとドイツはプレスをかけてボールを追いまわした。56分ドイツ、バイタルエリアでボールを奪うとキミッヒがゴール左にシュート。しかしスペインゴールキーパー・シモンがセーブ。
 先に得点したのはスペイン。62分、アルバが左サイドからパスを入れ、そこに走り込んだモラタがゴール左上にワンタッチシュートで先制。
 負けたら終わりのドイツは必死に反撃。73分ムシアラのシュートはシモンセーブ。時間は刻々と過ぎた。ようやく83分、サネからムシアラ、入れ替わってしてフュルクルク、ゴール左上に叩き込んだ。同点。そのまま試合終了。
 ドイツが前半からプレスをかけていたらどうだったのだろう、などと考えたが90分間のプレスは体力がもたないのかもしれない。ともあれこれでグループEは立場が複雑な第3戦になだれ込むことになった。

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