藤枝順心1-0十文字 エアポケットを逃さず

 第31回全日本高等学校女子サッカー選手権大会の決勝。正式名称が長い。場所はノエビアスタジアム神戸。

 5分十文字、村山がいきなり強烈なシュートを放ったが藤枝順心ゴールキーパー菊池がセーブ。
 序盤からずっとボールの奪い合いが激しく、どちらもよく走って攻守の切り替えも速かった。フォーメーションは共に4-3-3という話だったが、正直何がどうなっていたのかわからないまま0-0で前半は過ぎていった。
 どちらかと言えば藤枝順心のほうがボールを繋げていると思ったが、優勢というほどではなかった。

 後半に入ると十文字が押し込んだ。51分浅香のシュートはGK菊池が触ってゴールポスト。後で考えればこの時間帯に点が取れなかったのが十文字には痛かった。
 時間が経つと藤枝順心が盛り返して来た。68分藤枝順心、山田がボールを左サイドの高い位置で奪ってゴール前にパス。このボールに藤枝順心の正野が追いついた時、オフサイドを取り損ねたのか十文字のディフェンダーが反応できていなかった。十文字GK長谷川が前に出るも正野がゴールに流し込んで先制。

 その後十文字が懸命にゴールに迫ったが、藤枝順心は落ち着いて時計を進めてタイムアップ。史上最多の6度目の優勝を決めた。ちなみに常盤木学園が5度。
 得点場面はエアポケットに入ったかのような瞬間で、それを逃さなかった藤枝順心の集中力が素晴らしかった。

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