仙台１－０栃木 祝ホーム初戦勝利今季初勝利

　2月26日（日）の試合。出かけていたのでようやく見ることができた。
　天気晴朗なれども粉雪舞うユアテックスタジアム。自分も仙台市泉区に住んでいるのだが、この辺りは冬にそうした奇妙な天気の日が多い。
　ベガルタ仙台ホーム初戦のNHKローカル放送。解説は引退したばかりのベガルタレジェンド富田晋伍。彼が選手時代に、インタビューで何か気の利いたことを言っていた記憶はない。その富田がベガルタの練習場に取材に行って、「解説らしいな」「しゃべれるの？」と梁に言われているあたりが、なんともなにやらである。結果を言えば、声が若干もそもそしていたが、心配したほど変な解説ではなかった。

　前半、仙台のほうがボールを持っていたが、栃木のほうが点を取りそうではないか、と思っていた。栃木の攻撃の中心には高萩がいるのだが、仙台ディフェンスは彼を全然掴まえていなかった。仙台の3バックに対し仙台側左サイドを何度か抉られていたし、逆に中央で前後にボールを動かされてマークを外されて、という危機もあった。一方の仙台は20分、真瀬のクロスにホ ヨンジュンのヘッド、という好機があったのだが、それ以外は枠内シュートが無かった。
　仙台の中心にいたのはエヴェルトン。守備から攻撃、攻撃から守備、その際にボールはエヴェルトンを経由して展開する。それだけに栃木のマークも厳しく、しばしばファウルを受けていた。彼が怪我せずに一年間働ければ、と思う。

　後半に入ると一変して仙台が攻撃し続けた。高萩も目立たなくなった。恐らくはマークの仕方が整理されたのだろう。あとはゴールを決めるだけ、なのだが引いて守られるとこじ開けるのがなかなか容易でなかった。
　仙台は65分、中島、ホヨンジュンに代えて遠藤康、山田寛。遠藤康の正確なキックは可能性を感じさせたが可能性に留まった。75分栃木、高萩が引っ込んでますます仙台有利になったがそれでも点は入らない。82分仙台、相良、郷家に代えて情滋、松下。

　そろそろ試合が終わってしまうぞ、と思われた90分だった。バイタルエリアの左に流れた中山がゴール前へボールを入れた。遠藤康が落としたボールがちょうど山田寛の前にこぼれてきた。山田の右足シュート。ゴール右隅にゴールイン。
　山田寛人はC大阪から育成型期限付き移籍で仙台にやってきた。2020年の後半にも仙台に期限付き移籍で来ている。仙台にいる間は大いに仙台で活躍してもらいたい。活躍したらずっといてもらってもいいし。
　その後、栃木はゴール前にボールを放り込んできたが、仙台が跳ね返して試合終了。

　ベガルタ仙台はホーム初戦で今季初勝利。有利な状況でもなかなか点が入らないのは難点だが、勝てたことで良しとしよう。シーズンの滑り出しとしては上々である。