清水玲子「月の子」をいま読んでみた
昨年の9月に引っ越しをした時、漫画本が段ボールで11個分あったんです。引っ越し先は実家だったんですが、実家は実家で私の漫画本が段ボールで数えたくないだけ置いてありました。とてもそれらを本棚に並べておける空間は無いので、もう漫画は捨てようと思ったんですね。その時、某古本チェーン店にまとめて引き取ってもらうことも考えたんですが、せっかく捨てずにおいたものなので一読してから順繰りに捨てることにしました。
というわけで、段ボール箱から一冊ずつ取り出して読んでいます。漫画本を読める程度の健康が保てるならば、全部読むのに10年はかからないかなと思っています。
さて、たまたま先日、清水玲子「月の子」を再読し終えました。1988年から1992年にかけて月刊「LaLa」に連載されていた作品のコミックス全13巻です。
「月の子」のストーリーの説明はこちらなどが良いかと思います。
この漫画は、もともと重い読後感を伴う作品だったんですが、いま読むとさらに重いです。
この漫画、終盤にチェルノブイリの原発事故(1986年)を持ってくるんですよ。ただ、連載直後にコミックスを読んだ時は、自分にとってこの原発事故はよその国の出来事だったんですね。
ところが2011年に震災があってわが国でも原発事故があったでしょう。漫画の中で起きたことが、かつて以上に現実味を帯びて迫ってくるんです。今は福島で原発事故がどうやって起きたか知っていますから、「制御棒が底まで届いていません!」という科白で、「うわーっ」ってなるんですよ。
それにこの漫画、瓦礫と化したキエフの映像が出るんです。
それ、いま、戦争で、本当に瓦礫になった国だよ。
物語のラストに湾岸戦争や天安門事件の起きた「ジミーの悪夢」が描写されるんです。
でもその後の震災や戦争を思うと、私たちは現在もその悪夢の中にいるのだなと思いますね。いや、むしろその悪夢が酷くなっていると。
ちなみに作品の中で原発事故が起きるかどうかという場面を読んでいたのが、よりによって先日の3月11日でした。意図してその日に読んだわけじゃないんですが、なおさらキツかったです。
というわけで、段ボール箱から一冊ずつ取り出して読んでいます。漫画本を読める程度の健康が保てるならば、全部読むのに10年はかからないかなと思っています。
さて、たまたま先日、清水玲子「月の子」を再読し終えました。1988年から1992年にかけて月刊「LaLa」に連載されていた作品のコミックス全13巻です。
「月の子」のストーリーの説明はこちらなどが良いかと思います。
この漫画は、もともと重い読後感を伴う作品だったんですが、いま読むとさらに重いです。
この漫画、終盤にチェルノブイリの原発事故(1986年)を持ってくるんですよ。ただ、連載直後にコミックスを読んだ時は、自分にとってこの原発事故はよその国の出来事だったんですね。
ところが2011年に震災があってわが国でも原発事故があったでしょう。漫画の中で起きたことが、かつて以上に現実味を帯びて迫ってくるんです。今は福島で原発事故がどうやって起きたか知っていますから、「制御棒が底まで届いていません!」という科白で、「うわーっ」ってなるんですよ。
それにこの漫画、瓦礫と化したキエフの映像が出るんです。
それ、いま、戦争で、本当に瓦礫になった国だよ。
物語のラストに湾岸戦争や天安門事件の起きた「ジミーの悪夢」が描写されるんです。
でもその後の震災や戦争を思うと、私たちは現在もその悪夢の中にいるのだなと思いますね。いや、むしろその悪夢が酷くなっていると。
ちなみに作品の中で原発事故が起きるかどうかという場面を読んでいたのが、よりによって先日の3月11日でした。意図してその日に読んだわけじゃないんですが、なおさらキツかったです。
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