日本1-2イラン 日本が実は弱かった

 日本が実は弱かった、ということが確認できたアジア杯だった。
 欧州でプレーする選手が多いので、欧州相手なら強いのだが南米とアジアには弱いという話かもしれない。

 前半の大然の起用と上田のワントップは良かった。
 大然の俊足を生かした攻守にわたる活躍は素晴らしかったし、上田は地上戦でも空中戦でも競り勝っていた。だがそれがむしろ罠になった。

 後半の失点が55分。そこから日本は攻められっ放しになった。
 板倉の裏がフィードで狙われた。板倉を代えれば良いのにと思うのだが、センターバックを代えるという発想は監督に無いのである。センターバックを増やすという選択肢も無いのである。

 ロングボールが来るのならロングボールの出所を抑えないといけないのだが、大然が67分に引っ込んでからは誰もそうした役割を果たさなかった。
 上田は肩で息をしていた。なまじ個で勝てるから代えずに引っ張り過ぎた。
 それにしてもディフェンスでボールを持った時にビルドアップが出来なくなったのはなぜだろう。ゴールキーパーバックパスばかりというのは。弱い時のベガルタみたいな。
 三苫が出てきても三苫にボールが行かないのでは意味なし。2回ボールを持ったぐらいか。
 ザイオンに目立ったミスのなかった試合でこんなことになったのは皮肉だ。

 ともかく喧伝された過去最強というフレーズは嘘で出鱈目であることが明らかになった。
 幻想が去ったこと。それが最大の収穫である。

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