木曜映画サイト 「8 1/2」相性の悪い映画

 フェデリコ・フェリーニという名監督がいる(1920 - 1993)。昔の監督なので私が観た映画はあまり多くなく、「道」「甘い生活」「8 1/2」「インテルビスタ 」のみ。
 このうち、「インテルビスタ(1987)」だけは封切りで見た。晩年のフェリーニが、自分の撮ってきた映画について語るかのような映画だった。フェリーニを余り観ていない私には響くところが少なかった。

「道」は傑作だと思った。
「甘い生活」の描かれていた日々は私には別世界でピンと来なかった。

 さて、「8 1/2」である。これが私にとって相性の悪い映画だった。
 映画館で寝てしまったのだ。学生で、金をあまり持っていない頃で、随分もったいない思いをしたものである。
 初めのほう、温泉地で映画について人と嫌そうに話している場面からもう覚えていない。気がついたらラストシーンだった。
 なお、私が映画館で寝てしまったことは三度あり、そのうちの一回だ。

 就職してから、この「8 1/2」がテレビで放映された。今度こそ最後まで見てやろうと思った。
 それが寝落ちしてしまった。冒頭場面しかもたなかった。

 というわけで「8 1/2」は私にとって最も相性の悪い映画と認定される。
 内容について語ることはない。退屈だから寝たのではない。退屈と感じる間もなく二回とも寝てしまったのだ。

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