川崎F3-0F東京 川﨑Fクラシコ完勝

 多摩川クラシコ。両チームがJ2で戦いだして(1999)からも長いが、クラシコと言い出して(2007)からもかなり長くなった。何であれ、それで観客が来てくれるなら企画成功である。

 序盤から激しくボールを奪い合う戦いとなった。最初は互角に見えていた。川崎Fはエリソンの容易に倒れない体幹の強さが目立っていたし、F東京は仲川がそのスピードで川崎F陣内へ何度か切り込んでいた。
 34分川崎F、三浦颯が左サイドから長友を躱してクロス。それを木本がカットしようとしたが半端に足先に届いてボールはクロスバーへ。跳ね返りを脇坂が左足で打ち込んだ。川崎F先制。
 ここから川崎Fの優位性が顕著になった。前半が終わってシュート数が川崎F11に対してF東京が5。前半は1-0で終了。
 後半に入っても川崎Fの優位は変わらなかった。むしろ、川崎Fは決定機を何度も迎えているのにそれを決めきれないことが放送で話題になっていた。
 72分川崎F、遠野のフィードにエリソンが飛び出し、F東京ゴールキーパー波多野と一対一。ここで波多野がエリソンを倒して一発レッド。VARでも判定は変わらず。F東京はGK野澤に。仲川を引っ込めて川崎Fは10人になった。F東京で得点に最も関わりそうだった仲川が下がって、ますます川崎Fが優位になった。
 川崎Fはその後、途中出場の山田が2点目。橘田が3点目。

 シュート数は川崎F20に対してF東京は5。F東京は後半にシュートが打てていない。終わってみれば川崎Fの完勝だった。得点ばかりではなく、内容でも川崎Fが圧倒した。
 何がこれほどの差を招いたのか。川崎Fの短いパス回しがうまく嵌ったのは確かだ。どの相手でもこれが出来るなら川崎F復活ということになる。一方でF東京は心配になる試合内容だった。

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