U-23 日本1-0ウズベキスタン 最強の敵を倒して優勝

 ウズベキスタンは最強の敵だった。
 こう書くと、日本は韓国に負けたんじゃね? という人もいるだろう。あの日本-韓国戦であの日の日本代表があの日の韓国代表より弱かったと言われても否定はしない。だが、この日本代表は決勝トーナメントに入ってから一試合ごとに間違いなく強くなっていったのだ。
 最強の敵が相手。アジア最強のチャンピオンを決める、決勝に相応しい好ゲームとなった。
(なお、審判は最高ではなかった)

 ウズベキスタンは試合開始直後から激しくプレスをかけてきた。日本もプレスの激しいチームだがウズベキスタンのほうが上。日本の繋ぐビルドアップは機能不全に陥った。
 アナウンサーが藤田の名を呼ぶことが少なかった。イラク戦などを見てしっかり対策を取ったのだろう。日本のパスの出し所が抑えられてしまった。
 いつ失点してもおかしくなかったが、日本ディフェンス陣がどうにか踏ん張って前半は0-0で終了。

 後半開始から日本は攻め込んだ。後半に入ってウズベキスタンのハイプレスも続かなくなっていた。それに日本はプレスにプレスで対抗するばかりではなく、時に割り切ってロングボールも交えるようになっていた。
 日本は早めに交代。62分、松木・藤尾に代えて荒木。平河。71分、佐藤恵・山本に代えて山田・川崎。
 74分日本、山田がフリーでヘディングシュート。外れる。
 序盤から激しくプレスをかけていたウズベキスタンは足を攣らせる選手が出てきた。85分、中心選手のジャロリディノフが交代で退いた。
 試合は消耗戦となっていった。アディッショナルタイムは11分。この消耗戦が、選手のターンオーバーを繰り返していた日本にとって優位に働いた。

 日本の得点は91分。高井がボールを奪って藤田へ、藤田の縦パスを荒木が右に流して山田が左足シュート。ディフェンダーの股の間を抜いてゴール右下隅。ウズベキスタンの今大会初失点。
 しかし試合は素直に終わらない。95分、日本ゴール前での競り合いでVAR。その結果、関根のハンドが取られてしまう。
 93分から途中出場したラクモナリエフの鋭いPKキックが蹴られたのは100分。横っ飛びした小久保はゴール左下に飛でセーブ。
 その後もウズベキスタンはコーナーキックから何度も猛攻。小久保が防ぐ防ぐ。
 108分になって、ようやく、ようやく試合が終わった。日本勝利。

 最強の敵を倒した。日本がU-23最強のアジアチャンピオンだ。

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