広島2-3名古屋 あっちこっち揺れた試合は最後に名古屋

 ここまで無敗だが直近4試合は4引分の広島。3連敗 5勝1分 2連敗と浮き沈みの激しい名古屋が対決。場所はエディオンピースウイング広島。5月連休中の過密日程でどちらも中二日。
 試合開始直後の2分、左センターバック佐々木のバックパスが弱く、ゴールキーパー大迫が慌ててボールに行ったがパトリックが詰めていた。パトリックがボールを奪って難なくゴール。名古屋先制。
 さらに18分名古屋、右サイドで森島がボールを持っていた。広島のプレッシャーが全くかかっていなかった。森島の正確なクロスが上がり、荒木と塩谷の間で走っていた稲垣の頭にピタリと合った。ヘディングシュートが決まって名古屋2点目。

 この2点で試合が決まってしまったら、広島ディフェンスの自滅と書いたところである。しかし中盤のパスワークで優る広島は徐々に試合を自分達側に引き寄せていった。
 23分広島、コーナーキックのこぼれ球を拾った越道。バイタルエリアから右足ミドルシュート。弾道にいた松本が慌てて背中を反らせていたが、それがGKランゲラックにはブラインドになったのだろうか。ゴール左下隅に決まった。

 後半に入って広島、松本に代えてマルコスジュニオール。
 後半開始直後の48分、マルコスジュニオールが左からクロス。そこに右から入って来た中野がボールを浮かせたトラップ。落ちてきたボールをシュート。ゴール左下に決まって同点。
 中盤で繋いで攻めるなら広島のほうが優れている。それでは名古屋が優れている点は何か。55分名古屋、倍位・野上に代えて永井・和泉。名古屋が縦に速い攻めを見せるようになった。73分、永井が左サイドからスピードに乗ったドリブル。そのパスを受けた稲垣が連続シュートするもブロックされた後に枠外。

 81分名古屋、パトリックに代えてユンカー。
 そして84分、ロングパスがペナルティエリア内の永井へ。永井のシュートはブロックされたがそのボールを佐々木と永井・ユンカーの三人が追った。佐々木は外へ蹴り出そうとしたのだろうか。蹴られたボールがゴール左上隅に飛んだ。大迫が飛びつくが触れずゴールイン。記録はオウンゴール。
 その後、広島が攻めるもランゲラックらが防いで試合終了。

 序盤からあっちこっちに揺れ動いた試合。2-2に追いついた時には広島が勝つのかなとも思った。だが、最後は永井のスピードが生きた形だろう。名古屋は連敗を止め、広島は今季初敗戦。

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