U-23 アメリカ0-2日本 メンバー選定が悩ましくなる試合

 U-23日本代表において、パリオリンピックメンバー発表以前では最後の親善試合である。アメリカ・カンザスシティで行われた。この日本時間6/12の試合は急遽NHK-BSでの放映が決まったものらしい。私は6/12朝の新聞で初めて放映を知った。
 なおアメリカ代表とは日本時間で6/8にも既に試合が行われている。しかし、こちらは結果・内容が非公開となっている。

 U-23の日本対アメリカと言えば、PK戦で日本が敗れた2000年シドニーオリンピックが思い出される。
 PK戦だったのだからあの当時の日本とアメリカはほぼ互角だったような気がする。しかしその後フル代表ではアメリカのほうが実力が上と思われる戦績が続いた。現在のフル代表においてFIFAランキングはアメリカ11位、日本18位である。
 ただ、日本がシドニー以降毎回オリンピックに出場していたのに対し、アメリカのパリオリンピック出場は4大会ぶりであるらしい。

 さてこの試合、日本はアメリカを圧倒して快勝した。シュート数はアメリカ対日本で2対13、枠内シュート数は0対3。0-2の点差以上の実力差があった。
 アジア予選で呼ばれなかった二人、斉藤光が左ウィング、三戸が右ウィング。どちらも機能したが斉藤光の働きはPK奪取も含めて特に素晴らしかった。
 前から追うチェイシングはアメリカのビルドアップを機能不全に陥れた。体が大きく頑健な筈のアメリカ選手たちと一対一で全く引けを取らなかった。
 前から追う日本のコンパクトな布陣は何度か裏を取られそうな危機を招いたが、そこはゴールキーパー小久保が効果的な飛び出しで防いだ。まるで全盛期ノイアーのようだった。

 後半開始からアメリカは3名を交代し押し込んできた。しかしボールを持たれても危うい場面は少なかった。
 日本は前述の斉藤光、PKを決めた藤尾をハーフタイムから平河・細谷に代えた。平河は左サイドで躍動し、一方69分には三戸のシュート後のGKセーブからのこぼれ球を細谷が押し込んだ。交代選手が活躍した。

 オリンピックにはオーバーエイジを含めて18名しか選べない。遠藤航が選ばれるという報道もある。その上、このアメリカ戦では予選に出なかった選手も含めて多くのメンバーが活躍した。
 大岩監督はメンバー選定に大いに頭を悩ませているだろう。メンバー発表が楽しみでならない。

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