天皇杯3回戦 柏2-1筑波大 延長戦で細谷ヘッド

 天皇杯2回戦での筑波大-町田戦では、筑波大のプレーが余りにも乱暴で後味が悪かった。一転してこの柏戦での筑波大はとてもクリーンで好感が持てた。常にこうしたプレーをしてもらいたいと思う。

 柏の先制点は16分。ディフェンスライン野田からのスルーパスを山本がディフェンダーを背中に背負いつつヒールパス。それを受けた木下が裏を取り、右足シュートがゴール左下隅。縦に速い見事な攻撃だった。
 一点をリードされた筑波大は積極的に攻撃。32分には池谷のシュートが左に外れた所に田村が詰めたが枠外。前半終了間際には田村クロスから諏訪間ヘディングシュートも枠外。前半は1-0で終了。

 ハーフタイム中には柏と筑波大との関係について説明があった。そもそも柏の井原監督が筑波大出身。他に柏には三丸・戸嶋・高嶺と筑波大OBの選手がいる。筑波大監督の小井戸氏は04年柏でテクニカルスタッフをしていた。また、筑波大の戸田・田村はかつて柏の育成組織にいて、柏の選手に元チームメイトが多い。
 補足するなら、千葉県の柏と茨城県の筑波大は県境こそ挟んでいるものの距離的に近い。筑波大キャンパスと日立台との距離は下道40kmしかない。私の知り合いには筑波の某研究所に柏から通っていた人もいた。これだけ近ければ人が行き交うのも容易で関係が深いのも当然に思える。

 さて後半。54分筑波大、角のシュートは柏・佐々木がセーブ。
 その後は筑波大が追いつくよりも柏が突き放す可能性のほうが高かった。58分柏、戸嶋・鵜木・木下に代えて山田・サヴィオ・細谷。68分柏、コーナーキックの流れから熊坂のシュートは枠外。60分柏、熊澤のフリーキックは筑波大ゴールキーパー佐藤がナイスセーブ。
 そして80分筑波大。左からのコーナーキック、ゴールキーパーの前の出にくい所に飛んだボールをクリアしようとした古賀がオウンゴール。同点に追いついて試合は延長戦へ。

 柏の決勝点は延長前半100分。右からのコーナーキック。ニアサイドに飛んだボールが落ちてきた所に細谷ヘッド。ファーサイドに流して決まった。2-1。
 延長後半にも筑波大・竹内のミドルシュートがあったが枠外。ようやく試合終了。

 なかなか大変な、見ごたえのある戦いだった。次は4回戦。J2クラブが多く勝ち残っている。試合は8月21日。

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