F東京２－０新潟 既視感のある新潟

　国立競技場は57,885人を集めた。真面目な話、そんなに集まるのならここをF東京ホームにすればよいのに。
　6分、遠藤渓が左サイドから切り返し一発を入れて右足シュート。ゴールが決まってF東京先制。
　前半のその後は、どちらもゴール前に迫るのが難しく、1-0で前半終了。

　後半は、新潟が次々とF東京ゴール前に迫った。
　50分谷口のシュートは右枠外。52分小見のシュートは岡ブロック。58分長谷川のシュートは枠外。得点は時間の問題に思えたが、その時間がなかなかやってこない。
　61分F東京、ディエゴ・オリヴェイラに代えて松木。松木は海外移籍前最後の出場、ということで盛り上がるF東京。
　71分F東京、遠藤渓に代えて野澤零。
　73分F東京、件の松木シュートはトーマスデンに当たって外れた。
　76分新潟、藤原シュートも野澤セーブ。

　そして78分、右サイドを走る小泉がクロス、ファーサイドを走っていた野澤零に綺麗にボールが渡ってシュート。ゴールが決まって2-0。そのまま試合終了。

　新潟の戦いに既視感があった。攻めても攻めても点が入らず、一瞬の隙だのカウンターだのから沈められる。まるでかつての日本代表のようだ。
　日本代表がそんな状況を脱するのに二十年くらいかかったような気がする。新潟はどうか。そう簡単に勝てるようにはならないのではないか。