川崎F１－３横浜M 前半耐えて後半一気に3得点

　オリンピックも終わった。J1はとっくに再開していたのだが、ようやくNHK-BSのJリーグ放送も再開である。
　等々力スタジアムの気温は30.7℃。終盤には珍しくもゴールキーパー、ポープ　ウィリアムが足を攣らせるという酷暑の試合だった。
　解説の槙野氏は、ニアゾーンの攻略について話をしていた。ペナルティエリアのうち、左右のゴールラインおよびその延長線上をもって三分割し、その左右のエリアをニアゾーンと称していた。ポケットとも言いますとアナウンサーが話した。ポケットはそのニアゾーンのうちゴールライン際近くのことを指すのだと思っていたが、私の解釈が間違っていたのだろうか。

　前半川崎Fが優位で、槙野氏言う所のニアゾーンを何度も攻略しセンターバックを引っ張り出し、絶好機を作っていた。ところがあるシュートは枠内を外し、あるシュートはポープ　ウィリアムにセーブされ、得点に至らない。特に家長が惜しくも外した回数をアナウンサーが、一回二回三回と数えていたのが印象に残った。

　ボールを大事に繋いでは川崎Fにボールを奪われてニアゾーンを攻略されていた横浜M。後半に入ると、作戦を変えた。時に中盤を省略してロングボールを使うなどして、素早い攻めを重視してきた。
　55分横浜M、左サイドからのクロス、アンデルソンロペスが触って西村が裏を取って橘田に倒されてPK。これを58分アンデルソンロペスが決めて横浜M先制。川崎F初先発GK早坂が横っ飛びも及ばず。
　60分には西村が左に流れつつミドルシュートを逆サイドに決めて2点目。
　79分には途中出場天野のクロスに畠中がヘディングシュート。決まって3点目。西村も畠中も久々の先発で大活躍。
　89分川崎F、佐々木のクロスがジャンクルードに当たってコースが変わり、エリソンの所に飛んできた。難易度がずいぶん高そうだったが、エリソンは左足で合わせてゴール。1-3。そこで試合終了。

　ニアゾーン攻略数では川崎Fが横浜Mの倍、シュート数も19対13と川崎Fが圧倒していた。しかし、好機の数が多くても勝てるとは限らない。横浜Mが難敵を下して今後浮上してくるか。