町田0-0札幌 どちらも譲らない死闘

 優勝争いの町田と残留争いの札幌。立場は違えどどちらも勝ちたい試合。町田GIONスタジアムは晴れ、気温25.5℃。
 町田は前節に続き中島裕希が先発。まだサッカーやってたんだ、とは素直な感想。2003~05鹿島、06~11仙台、12~15山形。2016年から町田で活躍。町田が昇格した昨2023年には出場試合を減らしながらも町田を去ることはなく、不惑の年を迎えた今年も町田で現役。正直、こんなに長く現役を続ける選手とは思っていなかった。

 前半立ち上がりから町田は札幌を攻めた。ルーズボールも次々に奪って連続攻撃。その中では6分、クロスに飛び込んで中島が触ればゴール、という瞬間もあったが中島惜しくも触れず。
 しかし15分頃から拮抗した展開になってどちらもなかなかシュートが打てず。憲剛解説によれば、3バックで始まった札幌は町田の2トップにひとり余る状態で守りが嵌らなかった。それを4バック風に変更してマンツーマン守備が効くようになったらしい。私ではこうしたことがテレビで見ていてもわからない。
 堅いゲームですね、とはその憲剛の感想。前半は0-0。

 後半開始時町田、中島に代えて藤尾。ベテランはここでお役御免。
 51分札幌、痛んだ宮澤に代えて深井。その後はほぼ互角の展開
 67分町田、藤本、オ・セフンに代えて相馬、ミッチェル・デューク。ここから相馬が左サイドから次々切り込む場面が見られた。
 77分札幌、馬場、武蔵に代えて菅、サンチェス。
 87分札幌、痛んだゴールキーパー菅野に代えて児玉潤27歳。桐蔭横浜大卒業後、武蔵野C、福山、YS横浜在籍後、今季途中で札幌移籍。J1初出場。

 この辺りから札幌は足が止まり、町田が攻め続けた。100分相馬がクロスを入れた場面、菅がブロックしたがハンドがあったと相馬が主張。VARが入ったがハンド無しとされた。審判がハンドではないとすればそれはハンドではないのである。
 103分町田左コーナーキック。相馬のキックに杉岡がヘディングシュート。しかしゴールポストがブロック。昌子が折り返すが児玉が最終的にキャッチ。J1初出場の児玉が活躍し、0-0で試合終了。

 どちらも譲らない死闘はどちらもゴールを奪えず。札幌は19位で変わらず降格圏。一方、広島が首位に返り咲いて次節は広島-町田の大一番。

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