日本女子4-1コロンビア女子 守備に不安残すも快勝

 この試合は日本時間2/24(月)午前4時で行われ、日本でも生中継で放映された。私は旅行先で目が覚め、変な時間に起きてしまったな、と思ってテレビをつけたらこの試合を流していた。その時、試合は後半に入っていて、日本が3-1でリードしていた。
「あれ、(宮澤)ひなたがボランチやってる」
 その後5分ほど見て、勝っているし日本が優勢だし日本がこのまま勝つんだろう、と思った。どうやって1点取られたのかな、とも。結局その続きは見ないで、トイレに行ってからまた寝た。
 今回改めて90分見たが、ひなたのポジションは試合中に変化していた。それ以外の点は、生で見た5分間と印象が変わらなかった。

 日本はオーストラリア戦とは5名先発を変えてスタート。宮澤は谷川とともにインサイドハーフに入った。
 開始16秒、谷川萌々子の左足ミドルシュートがゴール右上隅に決まった。谷川というとパリオリンピックブラジル戦のミドルシュートで鮮烈な印象を残したが、このミドルシュートも凄かった。ゴールキーパーがどうしようもなかった。彼女をバイタルエリア左右45°の範囲でフリーにするとあれが飛んでくるのだから敵側としては谷川を絶対にそこでフリーにしてはいけない。これは守り方の自由度がかなり制限される。
 谷川の子供の頃のサッカー動画というのを見たことがある。男子に混じってプレーしていたのだが、ピッチ全体を彼女一人で支配するという空恐ろしいプレーをしていた。正直、どこまで伸びるか見当がつかないでいる。

 8分日本、左コーナーキック。谷川の右足キックで放たれたボールがゴール正面に飛び、田中が頭で合わせてゴール。2点目。ボールの軌道、田中のシュート、ニアに走って幻惑した植木、すべてが完璧。
 しかし、ボールを奪われた後のカウンターで日本ディフェンスが何度か危機に陥っていたのが気になっていた。45+4分、危惧が現実となった。ボールを取られた後、スルーパス一発で裏を取られ、カルセドが決めて1点差。ここで前半終了。

 ハーフタイム後日本、三浦・植木に代えて長野・浜野。宮澤がここでボランチに下がった。宮澤は所属チームでもこの位置でプレーしているとのこと。コロンビアはラミレスを入れてきた。
 後半も日本が試合を支配していた。ラミレスにボールが入れば怠りなくマークについていた。
 57分日本、ボールを奪うと藤野、田中と繋いで浜野に渡った時にはコロンビアディフェンスがずれていた。浜野のシュートがゴール左に決まって3点目。前述の私が見ていた時間はこの直後ぐらいに当たる。
 69分日本、谷川に代えて林。林がアンカーに入って宮澤は再びインサイドハーフに上がった。
 72分、日本のバックパス後の短いクリアを狙われてカイセドとGK平尾が一瞬一対一になった。しかし平尾セーブ。危ない。
 88分日本、左サイドから北川の出したボールを田中がペナルティエリア内で受けた、と思った次の瞬間に相手GKに倒された。PK。90分、このPKを田中自らが決めて4点目。そのまま試合終了。

 守備の危うさを露呈した試合でもありそこは反省点。しかしボールを長く保持してゴールを決めるという監督の目指すサッカーは実現できている。これはますます第3戦のアメリカ戦が楽しみである(とっくに終わってるけど、結果も知ってるけど)。

この記事へのコメント