W杯予選 日本2-0バーレーン 苦しみながらW杯出場を決める

 バーレーンは強敵だった。
 日本よりもコンディションがよく、日本の戦術と個々の能力をよく把握していた。日本の攻撃はしばしばノッキングを起こし、バーレーンの反撃は鋭く時に日本ゴールを脅かした。
 9分、久保のコーナーキック後、ゴール前に流れてきたボールを遠藤航が押し込んだ。しかしその前にボールが上田の肘に当たっており、VARハンドでゴール取り消し。
 バーレーンのほうが思い通りのサッカーをしていると思いつつ、前半は0-0で終了。

 ハーフタイム後守田に代えて田中碧。ボランチの位置から前に出ていく機会が増えた。
 63分、南野、堂安に代えて鎌田、伊東。攻撃の活性化を担った。
 そして66分。伊藤が上田に縦パス。これをディフェンダーに背を向けて受けた上田がターンして久保にパス。右から左に斜めにドリブルしていく久保が、左から右に追い越していく鎌田にパス。裏に抜け出した鎌田は迫るバーレーンゴールキーパーが体を倒すのをよく見てボールを軽く浮かせ、ゴール左にシュート。中央突破が決まって待望の先制点。森保監督の交代策が実った形だ。
 その直後の危機などを凌ぎつつ時間は経過。76分三苫に代えて中村敬。82分バーレーン、右サイドバック、アルシャムサンがトチュクウに交代。三苫の相手は大変だったか。

 そして87分日本。左コーナーキック。ショートコーナー、伊東とのワンツーから左ゴールライン際をドリブルした久保は中にクロスかと思われるところでニアサイドにシュート。決まって2点目。
 久保は守備への貢献も高く、難しい試合で1ゴール1アシスト。この試合、文句なしのMVPである。
 その後の長いアディッショナルも過ぎ、試合終了。日本は難しい試合を制し、3試合を残してW杯出場を決めた。

 以前私は、W杯で上位に行くにはアジアで圧倒する力がなければいけないという意味のことを書いたことがある。実際に日本はアジア予選を圧倒して突破した。W杯本番でどれだけのパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみである。

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