日本2-2パラグアイ 今の日本はあまり強くない
パラグアイは過去から現在に至るまで難しい相手だ。頑健な男たちがゴール前に人数をかけて真剣に守っている。簡単に点は取れない。ただ、強烈な攻撃タレントが湧いて出てくる国でもない。99年0-4で大敗しているが、現在の日本なら圧倒されて負けるということもない。2010年W杯のPK戦負けが印象的だが、親善試合では何度か勝っている。
このところの日本代表は怪我人が相次いでいる。特に守備陣に多い。冨安、町田、板倉、伊藤洋、高井が怪我。遠藤航、守田もいない。スタメンのディフェンダーは渡辺剛、瀬古、鈴木淳。能力はともかく経験の少ないところが不安だ。
試合はその不安が的中する形となった。
失点前から日本は何度か危機があって、ヒヤリハットというかそのうち点が取られるような不安があった。
パラグアイの先制点は21分。センターサークル内からボバディジャのロングフィード。アルミロンが裏を取ってゴール。
今時、こんなに簡単に点が取られるのかと思った。日本は5-4-1でブロックを敷いていた。何のためのブロックかというとボールをフォワードに出すところを潰して、フォワードは最終ラインで抑えるためだ。ワントップの小川が全く警戒していないのがまず気になる。しかしやはり瀬古が振り切られているのがいただけない。ふわりとしたボールだったから渡辺剛がまっすぐ落下点に走れば間に合ったかもしれない。俊敏性を自慢にしている日本が俊敏さで負けるのは勘弁してほしい。
26分の小川のゴールで同点。早い時間で追いつけたのは良かった。ミドルシュートをパラグアイゴールキーパーのフェルナンデスが手に当てた直後、ボールが舞い上がった。セーブされたと思ったのだが落ちたボールがゴールイン。ラッキーだなと思った。パラグアイ国内ではこのGKの失点に相当批判があったようだ。
前半は1-1で終了。
渡辺剛も瀬古も鈴木淳も、一人一人を見ていると能力は高い。パラグアイに一対一で決して負けていない。ただ、集団になるとうまくいかなくなることがある。経験が足りないのだと思うが、さて今後どれだけ経験が積めるのか。
佐野海は大した選手だと思った。屈強なパラグアイ選手にほぼ勝てている。だが時々、人のいないところにパスしている。それはそこに選手がくれば好機になる、あるいは得点できる、という場所だ。だがまだ意思の疎通が出来ていない。これも経験の問題。
個人として全然ダメだったのはドリブルが通じなかった斉藤光。次にいつ呼ばれるかわからないが研鑽を積んでほしいところである。
64分の失点場面。クロスを上げたアロンソに一番近かったのが中村敬。しかし全然当たりに行っていない。ノープレッシャーでアロンソにクロスを上げさせてしまった。ヘディングシュートを打ったゴメスには瀬古と渡辺剛の二人がついていたのにやられている。瀬古は当たれず直接競ったのは渡辺剛。ゴメスが斜めに飛んできたところで躱された格好になっていた。数的優位でやられるのは悲しい。
最後は伊東純と上田に救われた。久保がベンチから外に出られない中で、伊東純が攻撃に90分頑張っていた。最後のアシストもお見事。ニアサイドでジャンプした瀬古がうまく囮になり上田にボールが流れてきた。上田の入り方が実に素晴らしい。
W杯出場が決まってからの日本は4勝3分2敗。国内選手のみのE-1を除くとこれが1勝3分2敗となる。
今の日本は強くないのだ。現在怪我している選手が戻って来るかは定かでないし、W杯出場決定以前の強く見えた頃と同じ状態で戻るかも定かでない。
いま出られる選手でこれだと、ちょっと容易でない状況だなと思うのである。
このところの日本代表は怪我人が相次いでいる。特に守備陣に多い。冨安、町田、板倉、伊藤洋、高井が怪我。遠藤航、守田もいない。スタメンのディフェンダーは渡辺剛、瀬古、鈴木淳。能力はともかく経験の少ないところが不安だ。
試合はその不安が的中する形となった。
失点前から日本は何度か危機があって、ヒヤリハットというかそのうち点が取られるような不安があった。
パラグアイの先制点は21分。センターサークル内からボバディジャのロングフィード。アルミロンが裏を取ってゴール。
今時、こんなに簡単に点が取られるのかと思った。日本は5-4-1でブロックを敷いていた。何のためのブロックかというとボールをフォワードに出すところを潰して、フォワードは最終ラインで抑えるためだ。ワントップの小川が全く警戒していないのがまず気になる。しかしやはり瀬古が振り切られているのがいただけない。ふわりとしたボールだったから渡辺剛がまっすぐ落下点に走れば間に合ったかもしれない。俊敏性を自慢にしている日本が俊敏さで負けるのは勘弁してほしい。
26分の小川のゴールで同点。早い時間で追いつけたのは良かった。ミドルシュートをパラグアイゴールキーパーのフェルナンデスが手に当てた直後、ボールが舞い上がった。セーブされたと思ったのだが落ちたボールがゴールイン。ラッキーだなと思った。パラグアイ国内ではこのGKの失点に相当批判があったようだ。
前半は1-1で終了。
渡辺剛も瀬古も鈴木淳も、一人一人を見ていると能力は高い。パラグアイに一対一で決して負けていない。ただ、集団になるとうまくいかなくなることがある。経験が足りないのだと思うが、さて今後どれだけ経験が積めるのか。
佐野海は大した選手だと思った。屈強なパラグアイ選手にほぼ勝てている。だが時々、人のいないところにパスしている。それはそこに選手がくれば好機になる、あるいは得点できる、という場所だ。だがまだ意思の疎通が出来ていない。これも経験の問題。
個人として全然ダメだったのはドリブルが通じなかった斉藤光。次にいつ呼ばれるかわからないが研鑽を積んでほしいところである。
64分の失点場面。クロスを上げたアロンソに一番近かったのが中村敬。しかし全然当たりに行っていない。ノープレッシャーでアロンソにクロスを上げさせてしまった。ヘディングシュートを打ったゴメスには瀬古と渡辺剛の二人がついていたのにやられている。瀬古は当たれず直接競ったのは渡辺剛。ゴメスが斜めに飛んできたところで躱された格好になっていた。数的優位でやられるのは悲しい。
最後は伊東純と上田に救われた。久保がベンチから外に出られない中で、伊東純が攻撃に90分頑張っていた。最後のアシストもお見事。ニアサイドでジャンプした瀬古がうまく囮になり上田にボールが流れてきた。上田の入り方が実に素晴らしい。
W杯出場が決まってからの日本は4勝3分2敗。国内選手のみのE-1を除くとこれが1勝3分2敗となる。
今の日本は強くないのだ。現在怪我している選手が戻って来るかは定かでないし、W杯出場決定以前の強く見えた頃と同じ状態で戻るかも定かでない。
いま出られる選手でこれだと、ちょっと容易でない状況だなと思うのである。
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