柏5-0G大阪 サッカーではこんなことも起こる

 ホームの柏は第27節から無敗。しかし第29節から4引き分けがある。前節横浜M相手に久々の勝利。直近7試合で3勝4分け。4位。
 アウェーのG大阪も第27節から無敗。5連勝のあと前節首位鹿島と引き分け。9位。
 このところ双方とも負けていない。拮抗した良い試合になるのではないかと想像していた。点の取り合いになるのか、それとも一点が重いじりじりした展開になるのかと。
 これほど一方的な試合になるとは思わなかった。

 フォーメーションはともに3-4-2-1のミラーゲーム。前節も共に同じ3-4-2-1で戦っていたようだから、双方慣れたフォーメーションなのだろう。
 1トップ2シャドウに対して3バックなのだから、攻撃側と守備側は3対3の同数。双方1対1の戦いが大事になる。
 もっとも、守備時には5-4-1の3バックでブロックを組むことが予想された。

 7分、柏の右ウィングバック山之内が前に出てきた。G大阪左ウィングバックの黒川と左センターバックの福岡が二人で山之内を止めに出てきたところで山之内が浮き球のパス。小泉があっさり裏を取った。G大阪は距離の離れていたセンターバック中央の中谷が対応するしかない。余裕のあった小泉は切り返しを入れて中谷を躱しシュート。1-0。
 15分、中盤から左ウィングバックのジエゴにパスが出た。これにG大阪は左センターバックの半田と岸本が対応。中谷との間が開いたところに中川が入り込んだ。ジエゴから中川にパス。もう前にはゴールキーパーの一森しかいない。余裕のある中川は躱してゴール。
 どちらも、攻撃手一人に防御側二人で対応しようとしたら、別な攻撃手一人がフリーになりました、という得点。ミラーゲームでやりたいこと、やってはいけないことが出た得点ないしは失点。
 19分柏、左コーナーキック。小屋松、中川、小屋松のワンツーの後で小屋松がゴールライン際で安部を躱した。余裕のある小屋松はマイナスのパス。ジエゴがゴール。
 余裕のあると三度書いている。ゴール近くで時間が使えればこういうことになる。前半で3-0。

 51分柏、中川が左サイドからドリブル。半田と安部で対応にいったがパスを間に通された。受けたジエゴがシュート。4-0。
 67分G大阪、ジェバリのフリーキックがクロスバー。この日もっともG大阪に点が入りそうだった瞬間だったが決まらず。
 71分柏、原田がゴールライン近くに侵入。マイナスのクロスを入れようとしたところでボールが鈴木に当たった。PK。73分、途中出場の細谷がPKを決めて5-0。
 その後G大阪も攻めたのだが、柏ディフェンスは崩せず試合終了。

 一方的な結果になった。
 一人の攻撃手に二人で守りに行ってそこでパスを出されると、もう一人の攻撃手はフリーになる。ミラーゲームならなおさら。
 G大阪は途中で修正がかけられれば良かったのだが、似たことを繰り返して失点を重ねることになった。まさかの大勝大敗。だがサッカーではこんなことも起こる。

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