仙台育英２－１聖和学園 仙台育英が勝利、宮城県代表

　第104回　全国高校サッカー選手権大会　宮城県大会　決勝。決勝で仙台育英対聖和学園というカードはこれで5回目だそうだが、過去4回はいずれも仙台育英の勝利に終わっている。ただし今年のインターハイの県決勝では同カードで聖和学園が勝利している。
　試合は40分ハーフ。

　育英は例年ハイプレスが特徴で、セットプレーも磨いているという。一方の聖和は一人一人のテクニックに優れているが、高身長の選手もいてそこをターゲットにしてくることもある。
　前半序盤は育英が押し込んだ。7番石川のロングスローが距離も長いし鋭いし脅威だった。しかし次第にテクニックに勝る聖和が押し込んでいった。
　ところが先制は育英。33分、石川のロングスローがファーサイドまで流れたところでディフェンダーの安斎が押し込んだ。前半は1-0で終了。

　後半は一進一退でどちらが優勢なのかわからなかった。ルーズボールに対する一対一だと育英が勝つことが多いが、聖和がボールを持つと巧みなテクニックで前に運んで行った。
　59分、聖和のロングスローからゴール前で混戦になった。育英のゴールキーパー小川がボールを掴んだ、と思ったらボールに回転がかかっていたのか取り損ねた。そこに聖和の猪俣が押し込んだ。1-1の同点。
　どちらが勝つのかわからない展開だったが勝ち越し点は育英75分。フリーキックからのクリアボールに足を伸ばしたのが育英の中野。足に当たったボールがゴールイン。
　その後に聖和学園も好機があったのだが、枠を外したりクロスバーに嫌われたり。運も味方して仙台育英の勝利となった。

　素晴らしいゲームで高校生の中でもレベルが高いと感じた。仙台育英には全国大会でも活躍してほしい。