"映画"の記事一覧

木曜映画サイト「タクシー運転手 ~約束は海を越えて~」 フィクションで加えられたもの

 事実を基にしたフィクション、という作品がある。あるいは原作を映画化する時、原作にない部分を付け加える場合についてでもいい。  そのフィクション、あるいは加えられたもの、は映画の作り手にとってどのような意味を持つものだろうか。 「タクシー運転手 ~約束は海を越えて~」は事実を基にしたフィクションだ。  韓国で光州事件があった。…
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木曜映画サイト 伊豆の踊子(1974) どこがフィクションか

 今年実家に行った時、何か本を持って帰ろう、と思ってたまたま持って帰ったのが川端康成だった。それで、読んだのが、「山の音」「ある人の生のなかに」「千羽鶴」「雪国」「伊豆の踊子」。  川端康成は簡潔でわかりやすい文体でありながら情景描写、人物描写が巧みで繊細だ。そしてその物語には共通の特徴があった。 ・女が不幸になる ・語り…
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木曜映画サイト ファンシイダンス バブル期のモックンの映画

 まずモックンの説明から始めなければなるまい。  俳優の本木雅弘は、ジャニーズの3人グループ、シブがき隊のメンバーとしてデビューした。シブがき隊の結成は1981年。本木はモックンの愛称で親しまれていた。正直、歌の下手なグループだったが、レコード大賞で最優秀新人賞を得るなど大した人気だった。1988年に解散。  この映画、ファンシイダ…
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木曜映画サイト 愛と青春の旅だち、と、食わず嫌い

 これ、私が学生時分に封切りされた映画で、それは自分が一番映画を観ていた時期だったんだけど、観なかったんだよね。  いや、だって恥ずかしいでしょう。 「愛」で「青春」で「旅だち」だよ。  こんなこっぱずかしい題名の映画、とても無理。私はこれから「愛と青春の旅だち」を観に映画館に行きます、とか、今夜テレビ放映の「愛と青春の旅だち…
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木曜映画サイト 蒼井優、黒木華、杉咲花、藤野涼子の区別がつかない

蒼井優  あおい ゆう。1985年生まれ。  四人の中ではもっとも年長。山里亮太の奥さん。  黒木華よりも、すぐに話しだしそうな、笑いだしそうな雰囲気がある。  出演した映画作品 「花とアリス」「フラガール」「るろうに剣心」 黒木華  くろき はる。1990年生まれ。  出てきたばかりの頃は、蒼井優だと思ったら黒木華…
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木曜映画サイト 2019年に見た映画

 例によって公開備忘録。  映画館で見た映画 「まく子」 「キングダム」 「僕たちは希望という名の列車に乗った」 「町田くんの世界」 「ザ・ファブル」 「天気の子」  6作品。 「まく子」は男の子の性的成長物語で、ボーイミーツガールもので、SF的要素がある。それは嘘ではなかったのだが、男性向き映画だと思ったら違…
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木曜映画サイト キス・オブ・ザ・ドラゴン 日本代表監督のアクション映画

「キス・オブ・ザ・ドラゴン」なんですけどね。  ジェット・リーが主役のアクション映画です。中国の捜査官(ジェット・リー)がパリに出張。そこで現地の悪徳警官の罠に嵌り、追われながら戦うというお話。  このジェット・リーが森保監督にしか見えない。  この二人の写真を並べて見たら、それほど似ていないかもしれない。しかしこの映画のジェ…
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木曜映画サイト 「天気の子」で連想したこと

 以下は完全ネタバレです。 「二人のため、世界はあるの」  佐良直美のデビュー曲「世界は二人のために」の一節である。作詞は山上路夫、作曲はいずみたく。1967年というからずいぶん昔の曲だ。 「天気の子」はほぼ全編東京が舞台となる。主人公の二人にとって、東京イコール世界だろう。そしてこの二人は世界ではなく、二人のほうを選んだ…
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木曜映画サイト キングダム雑感

 私は漫画「キングダム」を読んだことがない。  評判が良く、売れていて、有名な賞をもらったことは知っている。だが最近本棚が書籍と漫画で溢れているので新しい長い漫画に手を付ける気にならないでいる。  つまりこの映画の感想は原作漫画を全く読んでいない人のものである。だから、原作との忠実度とか再現性とか乖離がどうのという話はない。  原…
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木曜映画サイト 「グランド・ホテル」の感想のようなもの

「グランド・ホテル」は第5回アカデミー賞最優秀作品賞とのこと。第5回、っていったい何十年前の話だろう。ちなみに今年のアカデミー賞は第91回となる。  ホテル内の群像劇である。ある特定の場所における群像劇は、この作品以降、グランドホテル形式と呼ばれることになった。ある特定の場所における群像劇、と聞いて私が真っ先に思い出したのは「ハッピー…
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